マインドフルネスと茶道の関係とは?丁寧な所作と瞑想のコツ

茶道

茶道は、単なるお茶を飲むための作法ではなく、心を磨き、自分自身と向き合うための道と言われています。一方、マインドフルネスは、「今、ここ」に意識を集中することで、心を落ち着かせる方法です。

一見、異なるように見える茶道とマインドフルネスですが、実は深い共通点を持っているのです。

本記事では、茶道とマインドフルネスの歴史、それぞれの要素、そして茶道を通して得られるものについて解説していきます。

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茶道の作法はマインドフルネスそのもの!

茶道とマインドフルネスの関係

茶道の起源は、12世紀に栄西が中国から茶を持ち帰ったことにさかのぼります。

その後、鎌倉時代から室町時代にかけて、修行の一環として用いられていた仏への献茶の所作を発展させていきました。これが、茶道の原型となったのです。

茶道と禅

茶道は、禅の精神に基づいています。禅の教えでは、「今、ここ」に意識を集中すること、つまり「正念」が重要とされています。

茶道は、この正念を実践するための方法の一つと言えるでしょう。

茶道の作法は、一つ一つの動作に集中し、心を込めて行うように定められています。

  • お湯を沸かす
  • 茶葉を計量
  • 茶を点てる
  • 茶碗を扱う
  • お菓子をいただく

など、茶道のすべての過程において、私たちは「今、ここ」に意識を集中する必要があります。また、茶碗を扱うには、礼儀作法が定められています。

茶碗を両手で受け取る、茶碗を口元に近づけるなど、それぞれの動作に丁寧に行う必要があります。私たちは、茶碗を扱うことで、相手への敬意を表すことができます。

また、お菓子を頂くことは、茶道の主客一体の精神を表しています。主客一体とは、主人が一方的に客人をもてなすのではなく、お互いが共感し合って対等に、茶道に向き合う姿勢のことです。

茶道の歴史を紐解くと、そこにはマインドフルネスに通じる要素が数多く存在します。茶道は、単なる嗜みではなく、心を磨き、自分自身を見つめ直すための道と言えるでしょう。

茶道の空間とマインドフルネス

茶道の作法には、マインドフルネスに繋がる要素が数多くあります。茶室の空間、茶道具、茶の湯の作法それぞれに、心を落ち着かせ、「今、ここ」に集中するための工夫が凝らされているのです。

茶室の空間

茶室は、外界から隔離された静かな空間です。躙り口と呼ばれる小さな入り口をくぐることで、私たちは日常の雑念を捨て、茶室という特別な空間に身を委ねます。

蹲踞(つくばい)とは?

茶室に入る前に、私たちは蹲踞(つくばい)で手を清め、心を落ち着かせます。蹲踞は、茶室に入るための準備運動です。蹲踞をすることで、私たちは自然と背筋を伸ばし、心を落ち着かせることができます。

つくばい

茶室に入る際には、礼儀作法が定められています。礼儀作法を守ることで、私たちは自然と心を落ち着かせ、相手への敬意を表すことができます。

掛け軸と花

茶室の床の間には、掛け軸と花が飾られています。掛け軸は、禅の言葉や水墨画などが描かれていることが多いです。花は、季節の花が活けられます。掛け軸と花は、茶室の空間を清め、心を落ち着かせてくれます。

掛け軸と花

茶室の壁は、土壁や竹などで作られています。壁の色や質感は、温かみを感じさせてくれます。茶室の床は、畳敷きです。畳の香りは、心を落ち着かせてくれます。また茶室の照明は、薄暗い照明です。薄暗い照明は、集中力を高めてくれます。

このように茶室の空間は、心を落ち着かせ、五を研ぎ澄ませるという意味では、マインドフルネスを促進する働きがあると言えるでしょう。

茶道具

茶道具は、一つ一つが丁寧に作られています。茶碗、茶杓(ちゃしゃく)、茶筅(ちゃせん)など、それぞれの茶道具には独特の形状や質感があります。

私たちは、茶道具を手に取ることで、五感を研ぎ澄ませ、今この瞬間に集中することができます。

茶道具

茶碗は、土で作られています。茶碗の形状や質感は、一つ一つ異なります。私たちは、茶碗を手に取ることで、土の温もりを感じられます。また茶筅、茶杓は、竹で作られています。茶筅の穂先は、細くしなやかです。手に取ることで、竹の感触を感じられます。

茶道具は、茶道の歴史や文化を体現しています。茶道具を手に取ることで、私たちは茶道の奥深さを体感できるのです。

茶道を通して得られるもの

茶道を通して、以下のメリットが得られます。

美しい所作

茶道の魅力の一つは、茶を点てる一連の動作、つまり「所作」の美しさです。静寂の中で、無駄のない洗練された動きは、見る者を魅了します。

そこには、相手への敬意、感謝の気持ち、そして心を込めるという茶道の精神が込められています。

  • 茶碗を両手で丁寧に扱う
  • 茶筅を静かに動かす
  • お菓子を一口ずつ味わう

…一つ一つの動作に心を込めることで、相手への敬意と感謝の気持ちが自然と表れます。

茶道を通して美しい所作を身につけることは、単に外見を磨くだけでなく、内面を磨き、心を豊かにする貴重な経験となります。

美しい所作は、茶道だけでなく、日常生活にも良い影響を与えてくれます。相手への接し方、食事の仕方、仕事への取り組み方など、様々な場面で自然と丁寧で美しい振る舞いができるようになるでしょう。

集中力

茶道の作法は、一つ一つの動作に集中する必要があります。

茶を点てる、茶碗を扱う、お菓子をいただくなど、茶道のすべての過程において、私たちは「今、ここ」に意識を集中する必要があります。

茶室の静かな空間や、茶道具の温もりなど、茶道の様々な要素が、私たちを集中させてくれます。

茶道を通して、私たちは日常生活の中で散漫になりがちな集中力を高められます。

 仏教

リラックス効果

茶室は、外界から隔離された静かな空間です。茶室に入る前に、私たちは蹲踞(つくばい)で手を清め、心を落ち着かせます。茶室の静寂は、私たちの心を落ち着かせてくれます。

茶道具は、一つ一つが丁寧に作られています。茶碗、茶筅、茶杓など、それぞれの茶道具には独特の形状や質感があります。

私たちは、茶道具を手に取ることで、五感を研ぎ澄ませ、心をリラックスさせることができます。

自己を認識する

茶道を通して、私たちは自分自身の心と向き合うことが可能です。

茶室という静かな空間で、自分自身の呼吸や心の声に耳を傾けることができます。

茶道の作法は、礼儀作法が定められています。相手への敬意を払い、心を込めて茶を点てることで、私たちは自分自身の心の状態に気づくことができるのです。

感謝の気持ち

茶道は、茶を点ててくれる人、茶道具を作ってくれた人、茶室を提供してくれた人など、多くの人々の思いが込められています。茶道を通して、私たちは周りの人々への感謝の気持ちを育むことができます。

その他、美意識を高められたり、日本の伝統文化への理解を深められたり、人間関係を築くこともできるのが魅力です。茶道のコミニュティに入ることで、様々な感性や知識が増えるだけでなく、人間関係も広がっていくでしょう。

まとめ

茶道を通して得られるものは、美しい所作、集中力、リラックス効果、自己認識、感謝の気持ちなど、現代社会を生き抜くために必要なものがたくさんあります。

また、茶室の静かな空間、茶道具の温もり、一つ一つの動作に集中する作法…茶道の様々な要素が、心を落ち着かせ、自分自身と向き合うための時間を作ってくれます。

忙しい日常から少し離れ、心をリフレッシュしたい方、自分自身を見つめ直したい方、茶道とマインドフルネスの深い関係に触れてみてはいかがでしょうか?

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マインドフルネス実践者/Webライター(公認心理師運営サイトのライター)

幼稚園から小学校4年まで学校では一言も話せない状態を経験。その後15年間、対人不安、強迫観念などの症状に悩まされる。マインドフルネスと出会い、これらの症状とうまく付き合えるように。現在では、マインドフルネスの発信をしつつ、原始仏教の実践にも取り組んでいる。※仏教は超初心者です
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